アパレル

AI技術を活用しD2CへのDX化を実現。戦略設計~購入に至るまでのプロセスを推進

2021/07/15

店舗への客足減少と余剰在庫問題

組織的背景、課題

同社では、紳士服を店舗販売で多数展開しているが、EC市場の発展と度重なる緊急事態宣言の影響で店舗への客足は目に見えて激減し、余剰在庫と含み損失を抱えている。
時世に加え時流としてアパレル業界では、技術や性質のレベルが向上し、人件費が低い海外工場を持つことで低価格で高品質な製品が市場に出回るようになった。そのため、消費者の中でファッションに対するカジュアル化や低コスト思考が広がり、ファストファッションが人気を集めている。
低コスト志向の消費者が増えいている中でも、高級を求める人も一定数おり、消費者の需要は「コストパフォーマンス志向」と「高級志向」の二極化へと突き進んでいる。

「二極化」を逆手にオーダーメイドサービスを展開。AI採寸技術でD2C進出

解決策

D2Cへの進出として、「二極化」を転換し、好みや予算に応じて、カスタマイズできるオーダーメイドサービスを展開。AIを用いた自動採寸搭載の専用アプリで販売を開始した。身長、体重を入力し、身体の写真を数枚撮るだけで寸法を高精度で推定でき、テーラーが実際に測定するより的確にサイズが選択される。
デジパラからD2Cに精通しているマーケターをアサイン。戦略設計から購入に至るまでのプロセスを推進。オリジナルブランドの事業横断でのマーケティング活動全般やWeb広告運用はもちろん、YouTubeチャンネルを活用したPR施策、オフライン販促企画の立案/進行、Webサイト運営(Webサイト改善、コンテンツ立案、分析 など)、CRMを行う。

(業務内容)
・ブランドにおけるマーケティング戦略立案
・Web広告運用
・マーケティングチームのマネジメント
・売上・顧客データ分析、需要予測、施策立案
・コンテンツマーケティング(SEO)
・LPO
・YouTubeチャンネルを活用したPR施策
・CRM

アプリ販売と小規模店舗の二軸経営を確立し、受注販売により余剰在庫を軽減

成果

アパレルの商品特性上、必須とされていた店舗来店での試着をAI技術により、オンラインで採寸から購入まで完結可能になったことで、アプリを活用した販売が拡大。オーダーメイドだからこそ大きな店舗を必要としない特性を活かし、小規模店舗も増加させることで、オフライン、オンラインの二軸で利益を創出できる仕組みを確立させた。また、オーダーメイド手法により、受注販売を増やすことで衣服ロスや余剰在庫の軽減に繋げた。
寸法機能以外にもAIを活用し、データを中心に売れ筋を予測することで、より顧客ニーズを捉えた商品をより早く開発することができるフローを整備している。生産工程の効率化や、物流などに関してもデータを活用しており、商品の供給面でも効率化を行っている。
中期経営計画でもオーダーメイドによるD2C事業が同社の柱になりつつある。

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